活動拠点 東名縄文館 TEL 090-8760-5386
開館日 火曜~日曜 10時~16時
明けまして
おめでとうございます
昨年は各種イベント活動などを実践しながら、佐賀市主宰の体験イベント、講演会などにも積極的に参加してまいりました。更には佐賀市・国土交通省にも日頃の思いを要請書として提出したり陳情活動にも力を注ぎました。
今年は2028年完成予定の佐賀市立東名遺跡展示館(仮称 佐賀市博物館)の実施設計をはじめ、確保されている用地の造成工事の段取りとなっております。
今年も市民の皆様をはじめ支援者の方々のご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます。
2024年元旦
NPO法人 東名縄文の会
理事長 江島 徳太郎
令和二年元旦
NPO法人東名縄文の会 理事長 江島德太郎
東名遺跡
≪出土品 ≫
この東名遺跡は、8000年前の国内最古の湿地性貝塚でしかも縄文海進により5mの粘土でパックされたという特殊条件のもと、本来腐るべき木製品、草製品など、国内最古、世界最古と思われる製品が数多く残され、当時の人類の智恵や生活の様子が世界で一番分かる遺跡です。まさに8000年前は縄文時代、新石器時代というより「東名(ひがしみょう)時代」といえるかもしれません。
出土品の代表的な物は、木製の網かごで、日本最古であり、731個(縄文時代の網かご全部の約60%)の量、10種類以上の編み方(縄文時代の網かごの編み方のすべてを網羅)という質を備えており、当時の人々の知恵がすでに現代人なみであったことが想定されました。また、木製の皿、スコップ、櫛、弓、人面も出土しています。
さらには、貝塚・貯蔵穴・集石遺構・墓地を備えた複合遺跡であり、今までほとんど分からなかった8000年前の縄文時代の生活状況が、はじめて姿を現したこと。
発掘された犬の骨は、DNA鑑定の結果、秋田犬や柴犬と一致しており、鑑定で確認されたものとしては今の時点では最古の日本犬であることなど、これまでの縄文時代の認識を大きく覆す遺跡となりました。
≪展示≫
これらの発掘物は、私たちNPO法人東名縄文の会が活動している東名縄文館で展示していますが、それは一部(約100点余り)であり、2016年11月佐賀県博物館での展示約900点の一部にすぎません。しかも、重要文化財に指定される物は、温度、湿度、紫外線などが管理される建物に入れなければなりません。
重要文化財に指定される遺物は、発掘物総数約20万点の内、約3000点が想定されています。これから、この遺跡の重要文化財を中心とした発掘物の本格的な展示場が建設される方向で検討されていますが、私たちは発掘現場近くに早く大きく建設してもらいたいと切に願っています。
≪観光資源へ≫
東名遺跡を全国区にするためには吉野ヶ里遺跡とのセットで売り出すべきと考えており、国の特別史跡、世界遺産を目指します。そのためにも発掘現地近くでの建設が必要と考えます。もし、現地と離れた場所での建設となれば、感動が薄れ、吉野ケ里との価値とは程遠いものとなり、セットでの観光誘致も難しくなると考えます。
東 名 遺 跡
世界最古?
8000年前の遺跡で、編みかご731点などの植物性製品遺物群は、世界最古の編み方の可能性の物も多く含まれています。
また、8000年前で、保存状態が非常に良い多量の植物性遺物群が発掘された遺跡は、世界に類をみないと思われます。
人類が編む、組むを始めた時期は、現在確認されている範囲では、約34000年前編み物の型のついた物がグルジアで確認されています。しかし、編んだ編みかご現物が多量に発掘されたのは東名遺跡が初めてと思われます。
人類の知恵の智恵は、「火」を使う、「石器」を造るに始まりますが、「火」や「石器」は有る物を見て利用したのですが、「編む」ことは、人間が初めて頭で考えて創り出しtたという意味で、人類の智恵の発祥を証明するもので世界に誇る編みかごです。
ここが東名縄文館です。国内最古の湿地性貝塚遺跡から発掘されたものを展示しています
東名グラウンド
事務局スタッフ